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プロスタサイクリンとアラキドン酸

アラキドン酸は様々な働きをすることで知られていますが、血小板凝集抑制の働きがある事でも知られています。
この働きは、プロスタサイクリンというアラキドン酸の代謝物によるものです。
プロスタサイクリンはプロスタグランジンというアラキドン酸から生合成される物質で、エイコサノイド(アラキドン酸を骨格に持っている化合物や誘導体の総称をエイコサノイドといいます)の仲間です。

アラキドン酸は酵素の働きを受けると血小板凝集反応を起こします。
これによってプロスタサイクリンとトロンボキサンを作ります。
内皮細胞内にあるプロスタサイクリンの働きは、血小板凝集の働きを持っています。
トロンボキサンは血管収縮、血小板凝集の働きを持っています。
この働きのバランスによって血栓や臓器内の血液量、さらには動脈硬化などにも影響を与えていると考えられます。

プロスタサイクリンは血管平滑筋の増殖抑制や虚血障害などから心臓の筋肉を保護するという働きがある事でも知られています。
特に抗血栓に関する働きは注目されていて、色々な研究が進められています。
以前は、プロスタサイクリンを利用してお薬を作りたくても、血中半減期(薬を投与した地点を0として最高血中濃度の到達時間、さらに半減期沿って減退していくが、定期的に服用することによって血液内の濃度が上昇していく様子)が短いという事もあり、お薬にはなりませんでした。
でも現在では、プロスタサイクリン誘導体が利用されるようになり、このプロスタサイクリンの半減期は長いため、お薬として利用できるようになりました。

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