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アラキドン酸とPGE2

アラキドン酸カスケードの中で生成される物質にPGE2と呼ばれるものがあります。
プロスタグランジンE2という物質で、PGE受容体を介し、発熱、破骨細胞等に深く関与し、分娩等にも関係するアラキドン酸の内部物質です。

リン脂質からホスホリパーゼによって加水分解され遊離したアラキドン酸は、シクロオキシゲナーゼによってPGG2という物質になります。
このPGG2からさらにPGH2に変換され、プロスタグランジンE合成酵素「PGES」の働きでPGE2が作られます。
このPGE2は、平滑筋収縮、末梢血管拡張、発熱・痛覚伝達、骨新生・骨九州などの様々な作用を持っています。

実はこの物質は、子宮との関係が深い物質です。
生理の際には子宮が収縮し、子宮内膜がはがれ出血します。
この時経血をスムーズに体外に排出するためにサポートしてくれるのがPGE2です。
PGE2が正常に分泌されていると、子宮収縮が円滑に行われ、経血をきれいに排出させることができるのです。
ただPGE2が過剰に分泌されると子宮収縮が過剰になるため、痛みが発生するのです。

陣痛が起こりにくい、微弱陣痛だったり、計画出産の際に利用する陣痛促進剤にも、このPGE2が利用されています。
痛みを強くする(痛みを感じやすくする)、発熱を起こすなどにも関連する物質なのですが、胃粘液分泌促進などの働きもあるため、分泌が過剰にならない限り、体内で有効に働いてくれる物質と言えます。

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