メインイメージ

反する作用があるトロンボキサンA2とプロスタグランジンI2について

アラキドン酸は人が健康に生きていくためには必要な脂肪酸です。

アラキドン酸はオメガ6に分類される不飽和脂肪酸であり、体内でリノール酸に変換されます。
人の細胞を構成するのに必要な脂肪酸ですが、大量に摂取する必要はなく、アラキドン酸は少量摂取するだけで、十分に健康を保つことが出来ます。
アラキドン酸は、細胞膜の材料として使用され、人の脳の中に多く含まれています。
また体内の血管が破れた際に、血小板に取り込まれたアラキドン酸が、トロンボキサンA2と呼ばれる血小板を凝集させる物質に変化し、血液を凝集させる働きもあります。

血液が集まり固まり過ぎた場合には、血管壁に取り込まれたアラキドン酸がプロスタグランジンI2に変化し、集まりすぎた血液の凝集を押さえる働きがあります。
アラキドン酸は、毎日の食事で十分に補うことが出来ます。
しかし洋食の多い現代日本人の食事は、アラキドン酸を含む肉類や食用油がふんだんに使用されているため、アラキドン酸を過剰摂取しやすい傾向があります。
アラキドン酸を過剰摂取されることで、血液を凝集させる効果の強いトロンボキサンA2の働きが強くなります。
アラキドン酸にはトロンボキサンA2の反対作用でもある血液の凝集を抑えるプロスタグランジンI2の働きもあるのですが、アラキドン酸の過剰摂取によって、プロスタグランジンI2は、トロンボキサンA2に効果が負けてしまうのです。

そのため、ステーキや油ののったトロなどの高級なお寿司などをたくさん食べた時には、トロンボキサンA2の働きが強まり、血液がドロドロの状態になり、血の塊が血管内に出来てしまうため、血管が詰まりやすくなってしまうのです。
血管が詰まってしまうと、血栓が出来やすくなります。
血栓が脳に出来た場合には脳梗塞に、心臓に出来た場合には心筋梗塞に、足の静脈に出来た場合には、深部静脈血栓になります。

血栓は身体のあらゆる場所に出来てしまうため、いかにアラキドン酸を過剰摂取することが危険なことなのかを考えなければなりません。

トップに戻る